皆さまごきげんよう!
お豆です。
本日は珍盤と呼ばれている、
”薔薇門”について語ります。
このレコードは、
寺山修司主宰の天井桟敷という団体から出たレコードで、
ゲイの方々が勢ぞろいし歌や演説をするという内容です。
1970年代としてはかなりいかつい内容になっております。
コアなレコード好きなら知っていると思いますが、
普通に生活していればまず触れ合うことのないレコードだと思います。
この記事では、
- アングラやサブカルに興味がある。
- 最近物足りず刺激が欲しい。
- 多様性のある先進的な音楽を聴きたい。
- ”こんなことも知っているのか!”と驚かれたい。
それでは参りましょう!!
薔薇門について
1972年に寺山修司と東郷健(伝説のゲイ)が企画したレコードです。
東郷健をはじめとするゲイの方々が勢ぞろいしたアルバムです。
私見ですが、
”多様性を認め共存し新たな文化を生まねばならない!”
という気概を感じる素晴らしいレコードです。
今でこそLGBTの存在が認められる世の中になっていますが、
1970年代はかなりひっそりと暮らしていたと考えられます。
その時分にこういったレコードを出す尖り具合が最高です。
さっそく紹介していきす!
ちなみにですが、
1972年に発売されたオリジナル版のレコードは10万円以上の値が付く
超超レア盤となっています!
薔薇門のおすすめ曲
本当は全曲聞いてほしいのですが、
特におすすめで絶対に聴いてほしい曲をピックアップして紹介します。
ちなみにですが、アルバムの曲の随所に
”アイツの帆柱”
”マストをこすれ!”という比喩や、
”バナナをしゃぶれ!”などの直球ワードが散りばめられているので
そちらもお楽しみください!
おかまの政治演説 1曲目
東郷健が戦争感のある行進曲をバックに、
ゲイ目線で資本主義社会や天皇制、現代の恋愛様式に異を唱えます。
歌というより演説で、意外とかっこいいので聴きごたえばっちりです。
考えさせられる文言も多くあり、
壮大なアルバムの1曲目を飾るにふさわしいです。
薔薇の刺繍 2曲目
不気味な雰囲気が流れるサイケデリックでかっこいい曲です。
当時のゲイが海の街を捨て、上京する歌詞にジーンときます。
マドロスという語が出てきますが、”船乗り”という意味です。
きびくぶのほこぼもぼんば 12曲目
わけわからないですよね。
何回聴いてもわかりません。
ロックでパンクなアガる一曲です。
健さん愛してる 13曲
深夜映画館(ハッテン場?)で寝泊まりする貧乏家無しの悲しきゲイが、
大スター高倉健に叶わぬ恋をする。
嗚呼、、、
悲しい哀愁漂ういい歌です。
”健さん愛してる”のフレーズが耳に残ります。
(私がこの世で一番好きなラブソングです)
君は答えよ 15曲
ゲイへの不当な差別をけん制する歌です。
かっこいいので是非聞いて下さい。
あなたは、ゲイボーイが集まって政治集会開くと殺される理由わかりますか?
”優越感を得るために自分より劣る存在を作ってサンドバックにしてませんか?”
そんなメッセージ性のあるいい歌です。
自由に生きて自由に生きることをある程度許容できる世の中であってほしいですね。
まとめ
どうでしたか?
今日は珍盤である薔薇門を紹介しました。
過激な歌詞で面白いですが、メッセージ性が強いです。
珍盤と呼ばれる理由がわかります。
男が女を愛するように男が男を愛する権利はあります。
(もちろん、いずれの場合も両者の合意はいりますが!)
それを、歌や演説に載せて世の中に広め変えようとしました。
とてもかっこいいですね。
ただ、少し時代が早すぎたようです。
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