皆さま御機嫌よう!
大昔の曲なのにいまだに現代音楽と呼ばれている事に、
疑問を感じているお豆です。
そろそろポピュラーミュージックに昇格させてあげて!!
今日は日本の現代音楽の記事です。
日本にも偉大な現代音楽家がいることはご存じですか?
ジョン・ケージをはじめついつい海外作曲家に目が行きがちですが、
日本にも世界を湧かせた現代作曲家が多くいます。
この記事は、
- 日本の現代音楽について知りたい
- 音楽をとおして知らない世界を見てみたい
といった方におすすめの記事になっております。
現代音楽の特徴をざっくり説明した後に、
おすすめの重要人物を4人紹介したいと思います。
日本の現代音楽
現代音楽は以前の記事でもあったように、
クラシックをルーツとする作曲家たちが、
音楽の拡張や聴いたことのない音楽を作る分野です。
▼現代音楽に関する前回の記事はこちら▼
上で説明した現代音楽に加えて、
日本の作曲家は西洋の考えや技術を取り入れるだけでなく、
和楽器や日本的な発想を取り入れたり、
試行錯誤して日本独自の現代音楽を築きます。
日本現代音楽の重要人物4人
ここでは日本の現代音楽の発展に尽力した重要人物4人を紹介します。
彼らは日本だけでなく世界的な評価も高いです。
知らずには語れないレベルの偉人たちです。
早坂文雄 1914年~1955年
後述する世界で活躍する現代音楽家に多大な影響を与える人物です。
日本人の感性や個性を反映するために、
現代音楽の特徴である調整を無くした作曲法を取り入れます。
また、映画”羅生門”や”7人の侍”
等の映画音楽も担当します。
そんな日本現代音楽の始祖のような人物の曲を聴いてみましょう。
黛(まゆずみ)敏郎 1929年~1997年
古典的なクラシックやモダンジャズからの影響を受けており、
のちに電子音楽や不確定性の音楽にも影響を受けます。
また、
日本に実験的な作曲手法をいち早く紹介した一人だといわれています。
代表曲である涅槃交響曲を聴いてみましょう。
いいですね。
タイトル・雰囲気から仏教感がビシビシ伝わります。
日本の感性が音楽に上手く反映されているとおもいます。
ちなみに、
レコードジャケットはめちゃくちゃかっこいいので見てみてください!
武満徹 1930年~1996年
幼いころから音楽と触れ合います。
当時は流行りの音楽というよりも少し変わった音楽に興味を示したそうです。
そんな武満は作曲に関してはほぼ独学で、
音大受験の際、
”作曲するのに学校とか行かんでよくね?”
と言って映画を見に行ったそうです
大物の予感がしますね。
そんな武満の代表作、ノーヴェンバーステップスをきいてみましょう。
この曲は伝統的な和楽器を取り入れます。
この曲では琵琶と尺八奏者は演奏判断をゆだねられています。
偶然や不確定を重んじる現代音楽の特徴と言ってい良いでしょう。
このほかにも映画やCM音楽を数多く手がけます。
湯浅譲二 1929年~
慶応の医学部出身で作曲は趣味というような方です。
その後は武満徹とともに実験工房で切磋琢磨します。
民族や国境や生い立ちを反映した音楽をするべきだ!
と唱えており、
日本の伝統的な楽器を取り入れたり、
能楽から影響を受けたりしています。
また、宇宙をテーマにしたものが多く
壮大な曲が多いです。
そして、伝統的なモノだけではなく、
コンピューター音楽などの最先端技術にも興味を示します。
そんな湯浅譲二の一曲を聴いてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いわゆる、バッハやベートーヴェンなどの
超大物のいない更地の日本で西洋の技術を習得し、
日本独自の解釈で音楽を発展させてきた姿に感動します。
また、
尖った音楽だけでなく映画音楽やCMを手掛けるところに、
器用さや頭の良さを感じます。
うらやましいです。
令和も新たな面白いものが生まれると嬉しいですね。
今日もありがとうございました!
いじょう!
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