皆さまごきげんよう!
今日は実験音楽についてのブログです。
実験音楽ってごぞんじですか?
かなり面白い音楽の運動です。
実験音楽をざっくり説明すると、
- 全ての音のなるものは音楽である。
- 沈黙すらも音楽である。
- とにもかくにも、偶然性と不確定性が大事。
- 音を音として好きなようにしておく。
といった感じです。
”これは音楽か?”と思える、
予想をはるかに超える面白い音楽だらけなので、
皆さま是非お聞きください!
この記事は、
- 世の中の珍しいものを見て世界を広げたい。
- 実験音楽を聴きたいけどよくわからない。
- お豆の大ファンである。
といった方におすすめです。
次項からは、
実験音楽の特徴、
そして実験音楽のおすすめ人物を日本人も含めて紹介します!
それでは参りましょう!
実験音楽ってなに?特徴を説明。
実験音楽とは、
偶然や次に何が起こるかわからない不確実な音楽です。
以前ご紹介した現代音楽と似た部分もありますが、
実験音楽はクラシックだけでなくロックやジャズからのアプローチもあります。
実験音楽の偶然性や不確実性を起こすためには、
作曲者・演奏者・聴衆の3つの要素が大切です。
一つずつ解説していきます。
実験音楽における作曲者
何でもいいから音が鳴る環境を作り上げる、
また、音がなる行動を引き起こすように作曲します。
その際に偶然性や不確定性を重んじています。
そのとき、楽器に関しては問われず自由な場合が多いように思います。
クラシックといえば?→ヴァイオリン!チェロ!等々
といった固定観念は実験音楽にはありません。
実験音楽における演奏者
既存の音楽ではしっかりとした楽譜があります。
そして、その指示に従って楽器を演奏します。
実験音楽は違います。
楽譜には、
”できるだけ~してください”や”音の出る生物でこの音階を出してください”
等の不確定要素が多い指示されます。
演奏者が既存の音楽よりも主体的でいられえるような気がします。
実験音楽における聴衆
実験音楽は観客のする、
咳払いや席を立つ音、あらゆる全ての音を音楽として受け入れます。
堅苦しい事は何もありません。
難しい事もなく、ただその場で発生する音に身を委ねましょう。
実験音楽のおすすめ5選
それでは実際に実験音楽を聴いてみましょう。
ジョン・ケージ
言わずとしれた超大物です。
代表曲4分33秒で偶然性や不確定性を仕掛け、
沈黙や環境音ですら音楽と捉えます。
音楽の定義や概念をぶち壊した人物と言えます。
予備知識ないときに聴いたと想像しましょう。
ざわつきますよね。
そのざわつきがこの音楽です。
ジョージ・マチューナス
フルクサスという音楽と芸術をごちゃまぜにした運動の提唱者です。
紹介する音楽ではピアノをいじめたりします。
ピアノを虐める過程で同じ音は二度とうまれません。
そして、ピアノを壊すという行為とそれから生まれる音。
まさに実験音楽です。
めちゃくちゃ面白いですね。
奇抜すぎます。
かなり勇気のいるパフォーマンスです。
フルクサス界隈のアーティストはこういった、
行動を伴うパフォーマンスが多いです。
小杉武久
こちらは日本人のフルクサス運動の中心人物です。
実験音楽界での影響力はかなり大きいです。
誇らしいですね。
マイクに紙を巻き付けて、それが広がるときの音を聴く。
一度たりとも同じ音はなく、まさに偶然性と不確定性のある実験音楽です。
もう楽器も使いません。
紙が主役です。この世にあるもの全てが主役です。
これを音楽として受け入れる懐の深さを持ちたいですね。
小杉武久のほかの動画も奇妙で面白いので、
是非聞いてみてください。
一柳 慧 (いちやなぎ てい)
日本人の現代音楽家兼実験音楽家です。
ご紹介するSAPPOROという曲は15人までの演奏者と指揮者の曲です。
楽譜に沿うような音が鳴るようなもんやったら何つこてもええで!
ほかの人が出した音聞いといてや!
別に指示は無視してええさかい!
といった指示の具合です。
どうなるんでしょうね。ドキドキします。
かなり混沌としています。
指示内容からも偶然性と不確定性の境地のような気がします。
ラ・モンテ・ヤング
フルクサス運動の人物です。
音を繰り返すミニマルミュージックの重要人物であり、
さらに高低のない音をただ垂れ流すドローン音楽も大得意です。
ちなみに以前ご説明した、
十二音技法の影響を受けています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
素晴らしい実験音楽の世界です。
予想をはるかに超えるえいぞうだらけでしたしょう。
お豆もびっくりし、困惑しました。
しかし、
こういった多様な表現を受け入れると世界が一気に広がります。
まずは聴いてみる。これが大事です。
皆さまの世界が広がることを願っています。
では!
▼この記事は下記の文献を参考にしています▼
”実験音楽 ケージとそのあと” マイケル・ナイマン 水声社 1992年
”20世紀における音楽と美術の並行現象(試論その2)” 安原雅之・中野良寿 2002年
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